こうすれば日差し対策もバッチリ！バルコニーのルーフリフォームの注意点とは？

家の屋根部分をもっと有効に活用したい、ベランダよりも広々としたスペースが欲しい、こんなニーズは意外と多いものです。そこで、注目されているのがルーフバルコニー。これまではグレードの高いマンションやホテル等に設置されるのが通常でしたが、技術等の進歩によって、一般の戸建住宅でも目立つようになりました。

そもそもルーフバルコニーとは、階下の屋根部分を活用した、庇のない平面なスペースのことで、建物の外面から張り出したような形状が、大きな特徴です。

2階以上のスペースに設置する上、庇もないので日当たりや開放感は抜群。また、上階であれば外部の視線を気にすることなく、プライベートな空間として使用できます。

このように、魅力的なルーフバルコニーですが、リフォームを検討する際には幾つかの注意点があります。例えば、雨漏りのリスクもその1つ。建物から張り出し、庇もない平面なルーフバルコニーの場合、どうしても構造的に雨水が溜まりやすくなります。

そのため、降水量が急増する豪雨や台風、あるいは経年劣化によるバルコニーの腐食などによって、雨漏りのリスクも高まりやすいと言えます。

そこで、リフォームを検討する際には、防水工事を徹底したり、排水溝を大きめにしたりするなどして、ルーフバルコニーの水はけを高めることが求められます。また、排水溝にはゴミやホコリ、あるいは枯れ葉などが詰まりやすいので、完成後もこまめに定期的な掃除が必要です。さらに、詰まりの防止策として、ネットを排水溝部分に被せておくのも良いでしょう。

もう1つ忘れてはならない注意点は、日差しの問題です。先述したようにルーフバルコニーには庇がありません。日当たりが良い反面、直射日光を受けやすく、バルコニーに面した室内の温度も高くなる傾向があります。そのため、気温が上昇する夏場には、日射病や熱中症のリスクが高まると言えます。そこで、ルーフバルコニーにリフォームするならば、オーニングの取り付けも一緒に検討すべきでしょう。

オーニングとは日よけを目的とした、ウインドウ・トリートメントのことです。窓の庇部分に取り付けるため、簡易の屋根として機能します。バルコニーを直射日光から守るだけでなく、室内の温度上昇を抑制することにも役立つと言えます。これだけでも日差し対策の効果が期待できるでしょう。